*Yvonne Corstorphin イボンヌ・コーストーフィン
私は昨年、幸運にもブライアン・マーティンとムゲンライフ株式会社の招待で、大阪で開催されたグローバル・ハーモニー「和楽」コンサートで歌うことができました。これは、それまでの人生で、もっとも充実した音楽体験の一つとなりました。
日本に行くのは初めてで、日本語も分からず、一緒に歌うクワイヤーメンバーとは、数日前に少し挨拶を交わした程度でした。ところが、リハーサルとともに生まれたメンバーとの一体感は、期間中ますます強まり、コンサートが終わる頃には、深い絆へと発展していきました。
以前から私は、音楽のみを通じてお互いにコミュニケーションをすることのできるクワイヤーは独特な存在であると思っていましたが、それをこのような見知らぬ環境で味わうのは初めてであり、本当に力強くインパクトのある体験となりました。
出合ったばかりなのに、まるで昔から知っているように感じる人たちとともに、たくさん笑い、泣き、抱きあい、そして興奮し、メンバー全員で共有する喜びの感覚が、美しく調和にあふれるエネルギーとなり、それがクワイヤーと観客との間で交わされるのです。
「和楽」コンサートのテーマはワールド・フュージョン(世界融合)。それは文字どおり、さまざまな文化、音楽家、言語、そして音楽形式の混じり合いでした。私はまるで、音楽のもとに共に集い祝う、とても特別で調和あふれる世界家族の一員になったように感じました。私はこの家族が今後ますます大きくなり、世界中に広がっていくことを願っています。そこで経験したこのつながりの感覚を、人びとがともに分かち合い、普遍の共通言語である音楽を通して結ばれていくことを願っています。